大阪に鉄道で来るのは、本当に久しぶりです。
今朝は、大工さんと打合せを済ませてから
新幹線で大阪まで10時30分からの研修に参加しました。
度々、起こる大きな地震災害
その度に耐震の基準が問われてきました。
昨年の熊本の震災は本震の前に前震として強い揺れに見舞われ結果的に2度も震度7を記録した。
したがって最近の新耐震基準で建てた住宅でも大きな被害が出ました。
現在、家の強さを表す耐震基準を三段階に等級として区切っています。
今や標準化している当時では結構ハードルの高い耐震等級2の建物
この建物が大きく崩壊して倒壊してしまい大きな問題となりました。
最初の強い揺れで、表向きは大丈夫
でも実際は壁体内部の補強材が大きく傷んでしまった状態で建っているのです。
当然、二度目の揺れでは耐力は損なわれ建物は倒壊してしまうのでしょう。
耐震の為に行う工事に大きく3種類あります。
耐震の為の①補強②制震、そして③免震
全てを行えば良いとは思ますが
このうち③免震は工事は大変で費用も大変かかり中々一般住宅では取り組むには難しい面があります。
そうすると、②制震は
地震力を、建物内部の機構により減衰させたり増幅を防いだりすることが
得意であることから他の補強材のダメージも抑えられ
今回のように繰り返す大きな揺れに対して大きく効果が表れると思います。
また予算面や作業性から見ても
耐震工事とセットで行うことが出来る最適な工事と言えると思います。
「今回のように強い揺れが2度も起きることは特別」と言ってしまいがちです。
また、どんなに強く安全な建物を造っても「絶対に安心」とは自然を相手には言えません。
今回、この制震工事を耐震工事にプラスして行うことはぜひ取り組むべき作業だと
気付かせてもらいました。