コラム

歴史を経ても変わらないIH家電

お世話になっているお客様宅のビルトインタイプのIH(クッキングヒーター)が、長年の使用により三つのコンロのうちの1つだけがかろうじて使えるだけとなり。交換の依頼をされました。2005年製の75㎝幅の上級グレードのタイプです。
今回、検討されている機種はやはり75㎝幅のタイプです。結果的には何の問題もなくすんなり取り付きました。今回はこのIHの交換についてのお話をさせていただきます。

規格の統一の大切さ

今回、後継の機種の選択をするうえでやはり心配なのは、通常は60㎝幅のサイズが多い中今回のサイズは75㎝幅。
注文した新しい本体がしっかりはまるかは、間違いはないと思いながらどこか心配だったのですが、実際の所は何の問題もありませんでした。取付予定の前日にとうとう完全に使えなくなりカセットコンロで調理をされておられました。タイミング的にもぎりぎりで長く使ってきてこのタイミングはご満足そうでした。逆に待ったがない状態で私としてはささやかな焦りも感じておりましたが無事に取りついたことは良かったです。

また後から気づいたのですがこのビルトインタイプの取り換えは形状の特性から75㎝幅も60㎝幅もどちらも取り付く様でほぼサイズに壁はないと思います。さらに当然ですがガスにしようがIHにしようが、エネルギー源が確保できれば、どちらでもOKです。
様々な古いものから新しいものにまた別のものに変えるときにこの規格が統一されて無い事がトラブルを招くの原因の一つで多くの人を困らせてきたのですが、ここは素直に褒めたいところです。広くは環境にも優しい選択だと思います。

何が進化したの

さて今回の交換されるIHは2005年製のもので今から15年以上前のものになると思われます。それに対して、新しく取り付けた機種は当然最新式のもので機能もカタログを見ていると最新の便利機能と性能が特筆されています。
特に上位機種はここまでできるんだと思うことが巧みな表現で伝えられています。お客様にお伝えできるように事前に情報を調べてやや知ったかぶりで特徴をお伝えして機種を決めいていただきました。
色々と機能的なことを調べながら自信をもっておすすめした今回の新しいIH
さぞ、旧型と比較して大きく進化して違っているんだと思い込んでいました。
そして、そこの違いも調べてみようと旧型の型番を検索してみました。
さすが、大手だと感動します。これほど前のものでもしっかり説明書などをデータとしてストックしてあり仕様や特徴などが明確に表記してありました。
そこで、色々と調べてみて感じたことは、基本的な機能は勿論のこと、現行の機種が自慢げにPRしていることも厳密には差があるとしても実用レベルではさほど差を感じないのが正直なところ。メーカーは新機種を開発するために盛り沢山の新しい機能を紹介してくれますが、15年の歳月を思うとユーザーの立場で見ると申し訳ないけど首をかしげてしまいました。

新しくなって満足できたの

さて、取付も無事に終わり最後の使い方の説明。
私自身は、メーカーの者でも無く説明と言ってもほぼ当たり前の事しか出来ませんが、一通りの説明の後に実際鍋をかけて操作性を見てもらいました。先ほどから述べているように基本機能に殆んど差はなく一見問題は無さそうなのですが?
今回、利用される方はやや年配の方で少しの操作の違いに戸惑われる様子。そして、その後に言われたのが、時々、嫁がれた娘さんにやってもらうからと
盛り沢山の機能を持ちながら殆んどが使われずに埋もれてしまう幻の便利機能
そして、操作パネルには、スマホと同じタッチパネル方式
スイッチが押されたと感じる動作が無いが為にどうも感触が伝わりにくいようだ。
多分、その時の体や環境により感知に差が出そうな感じもする。

まとめ

日進月歩で新しく登場する家電に限らず様々な新商品。新しものが大きく良い評価をもらうものの一方でその陰で旧型は無残に現役を去ってゆきます。この新しいものが良いと評価される現在。現実はどうなのでしょうか、この前も若い住設の営業マンが昔の古い車が今めちゃくちゃ人気が有ると言っていました。きっと少数派だと思うのですが、新しい物には無い良さが有ることは間違いないと思います。それは何かとは思いませんが、やはり新しい物とは相反する伝統の観点からみるとそこはやはり大切な部分で基本的な部分として外すことのできない部分かと思います。
どんなに新しく便利になっても機能的に優れていてもそれが使う人にとって必ず良いとは言えないようです。
住宅を考えたときにやはり同じことが言えると思います。
日本の伝統やその地域の風土や環境、変わって良いものとイケないもの
しっかり判断をっして作ってゆきたいものだと思います。

青木 茂生

青木 茂生

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