ずっと幸せであってほしいから

まるで値上げの解禁かと思うほど4月になりジャンルを超えて更なる値上げ。
そんな中、電気代の高騰がうっかり忘れられてしまいそうです。
ただこの電気代は、今後も更に大きく値上をされる要素を含んでいます。
地球温暖化現象という大きな問題を解決する為に菅前総理大臣が
脱炭素を提言されたから2年以上がたちました。
環境負荷を抑えるために節電 そして、電気代を抑えるために節電
しっかり節電をすれば、一機両得です。
なんて、「それ処じゃ無いよ!」と
誰かに叱られそうな気がするほどです。
そうかと言って、節電ばかりで
生活にゆとりを無くしてしまうのは本来の求めるライフスタイルではないはず。
それにしても現在の値上げはどんなにがんばっても
節電だけでは電気料金を抑えることはかなり困難かと思います。
そこでいきなりの提案ですが
これからは、次のステップ

自給自足

つまり電気を買わないようにすることだと思います。
そこで今回は、「節電」は大切です…。が
そこは維持をしながら迫りくるさらなる電気代の高騰に対応した未来のライフスタイルを考えてみました。

電力会社が抱える大きな赤字が私たちの生活を圧迫

2022年の10月をもって中部電力が燃料調整費の上限を撤廃しました。
それを期に11月からオール電化住宅の電気料金が一気に
20%以上、いや50%?
暖房機器を特に使用する1月は電気料金が2倍になった方も少なくないと思います。
我が家も18年前にソラーパネルを設置して以来
現在は、10年の買い取り制度FITも終了して売電料金が、がた落ちしたところに
値上げによる影響でとても気にせずには居れない状態です。
最近は、この地域では中部電力の「カテエネ」という
WEBサービスがありこれが中々のリアル感で
電気使用量を毎月どころかその日の時間ごとにでも
電気使用量や料金を確認ができるのですが、

例年ですと通常1月が一年で一番電気料金が高いのですが
ちなみに昨年の1月の電気料金は21,000
今年の1月の電気料金は32,000でした。
ほぼ1.5倍です。

今年になってから国の補助金が入っているうちは抑えられているものの
将来的にはこの電気代が下がることは、
現在の取り巻く環境からして難しいと思います。

これから家を建てる方は、
マイホームの費用の枠を決める際に
ライフプランシュミレーションで
値上がり傾向である電気料金を項目に入れる必要があります
またさらに電気代を抑える対策は必ず必要かと思います。
住宅ローンは終わっても
電気料金は生きている限りずっとかかり続ける費用です。
上手く住宅ローンの利息を抑えることが出来ても、
電気料金に対して賢くないとせっかく利息を節約しても
それを上回る電気料金の波に飲まれてしまいます。

性能向上だけでは解決策にはならない

さて、断熱や気密など家の性能を上げることは「快適な暮らし」に
直結するはずなのですが、
実のところは新築の家同士で比較しても電気料金の節約にはそれほど関係ないのでは?

 資源エネルギー庁による平成 30 年度電力需給対策広報調査事業の結果によると、
消費電力の内訳のうち、
家の性能に関係する
エアコンが(冷房:6.8%、暖房:13.5%)
それ以外の割合が
冷蔵庫(19%)、照明(11.2%)、給湯(12.1%)
だそうです。

全国平均ですので当然地域差があります。
特に暖房に関しては多様な熱源があり一概には計れないのですが
それにしても年間で冷暖房費が
ざっと見ても30%を超えることはまずないと思います。

一方で冷蔵庫や給湯器は建物の性能にかかわらず使用するもので
1年中休みなく使用するものです。

実際の電気料金で見てみると
毎月の平均電気代が毎月20,000円とした場合、
冷暖房の費用は割合から月平均6,000円弱でしょうか。
この数字を見ると大きいのですが
自然の環境を取り入れたパッシブな建物では
使用する期間が1年のうち半分ぐらいなのです。通常の住まいでは、
年の半分は冷暖房のいらない期間があります。
但し高気密、高断熱の住まいの場合はここは違っているようで
むしろ、止める事の出来ない
全室換気とか全室冷暖房とか
室内環境の快適性を維持することによる
年間を通してのエアコンの運転が考えられます。
つまり冷暖房費がゼロになることは、ありえないと思います。
そもそも高性能にする分のイニシャルコスト(施工費)がかかっています。

現在お住いの地域環境や住み方により差はあるものの
性能向上は当然大切ですが
その地域に見合った断熱及び設備設計が大切で
あまり性能に偏った住まいづくりを考えても
本来の住まいのこだわりや夢をあきらめてしまうのは
決して幸せな暮らしを手に入れた事にはならないと思います。

それでも性能アップによって高くなるコストを
冷暖房費が将来の積算コストをそれ以下にできるのならば良いのですが?

ではどうすれば電気料金を抑えることができるのでしょうか?

家の性能を強化すれば、多少の電気料金の節約をしつつ、
より快適な暮らしを手に入れることが出来ます。
そうかと言って前示の通り
給湯器や冷蔵庫、そして照明器具やその他全ての
家電製品の電気料金を節約出来るわけではありません。

つまり、次のステップ
行き着き所は、「自給自足」です。

太陽光発電の設置

これは、昼間の電気は賄えますが、
使いきれなかった電気は安い料金で電力会社に売るだけです。
ですからここは同時に

蓄電池の設置

蓄電池を設置すれば、昼間の使いきれなかった電気を貯めて、
発電しない夜に使用することで
電力会社から電気を買う必要がなくなるのです。
発電は天候にも左右されるため完全というわけにはいきませんが、
これにより基本的に「自給自足」形ができるのです。

現在の電気料金は基本料金が高くそれが電気料金が落ちにくい原因なのですが、
昼も夜も電気を買わずに済むのであれば電力会社の料金プランを
使った分だけ請求が来るプランに変更出来ます。
これが更なる電気料金の節約につながります。

これからは家を建てると同時に「太陽光発電」と「蓄電池」の設置
まだまだと思っていましたが前向きに検討するタイミングが来たのです。

まとめ

国は今後も、2050年のカーボンニュートラルの達成に向けて
様々な施策を打ち出してくると思います。
この流れに乗って大きく「自給自足」できる環境を整えることが
今後ますます大切になると思います。
これらを設置することよって家づくりのコストは上がります。
それでも長期的な目線で考えたときにそれを遥かに上回る
電気料金を抑えることが出来れば!
何かと暗い話が多い中で
電気代を気にせずに電気を使い続けたいものです。

青木 茂生

青木 茂生

この記事を書いたスタッフ

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